TOP絵(51)

 

 

 

「こいつぁスゲーや………」

破邪の洞窟に入っての第一声がそれだった。

 

 

回復アイテムやら便利な道具やらを用意して、必要最低限の生活必需品も備えて、

水や食料と言ったものもきちんと確保する術を整えて、

どーにかこーにか探索を始めたのは僅か数日前のこと。

 

パプニカを飛び出してその頃にはもうかなり経っていたから下手したら指名手配

されてるんじゃないかと内心ひやひやしていた。

少なくともカール国王の耳には今回の件が相談事として持ち込まれるだろうから、

果たしてそれがどうなるかは実のところ賭けに近かった。

無論、彼が自分をかばってくれる方に賭けたとも。

「かばう」という言い方は適切ではないかもしれない。ただ、少なくともあのひとは、

偶には自由に羽根を伸ばしてみたい感情を誰よりも理解してくれるだろうから。

パプニカの王女だってその同士ではあったけど、

やっぱおとことおんなでは少しばかり考えが違う気がしてしまうのだ。

 

洞窟内の壁面に刻まれた古代ルーン文字。

其処此処に見られる「伝説」の足跡。

読み取りたい物語の一部が掠れて見えなくなっていて、知らず知らず舌打ち。

最終決戦前に女性陣が乗り込んだだけあって途中まではほとんど

トラップと呼べるトラップも存在しなかった。

幾つかは元通り発動するようになっていたが―――あれから数年しか経っていないのに、

誰がいつどうやって直したのかと疑問はつきない。

あるいは、この洞窟は自己修復能力を持っているのだろうか?

 

(何千年単位で封印されてたんだ。それでもおかしくはないよなぁ)

 

思う存分、空想と思索に耽れる時間が楽しくて仕方がない。

ふとした瞬間に罪悪感らしきものがこころを掠めても目の前に次々と現れる新しい

発見にすぐ意識を逸らされてしまう。

ああ、これは師匠に教えてやったら喜ぶだろう―――最近、めっきり老け込んでしまった

ふたり目の師を思い出して微笑を浮かべる。

 

かなり、下まで降りてきた。

いまが何階相当かなんて分からない。

先生曰く、「自分が到達したところには目印をつけておいた」そうだが、先の想像通り

この洞窟が勝手に修復してしまうのならそんな痕跡も役には立たない。

指先でたどっていた古代文字、とある一文に至りピタリと歩を止めた。

 

「―――竜………?」

 

伝承の時代。

『ドラゴン』は本当に掃いて捨てるほどいた。

 

様々な文献でその様子を窺い知ることが出来る。それでも、そこに登場する「竜」の力を持つ「騎士」と、

友人が同一の存在とはとても思えなくて、一方でとても自然に思えて、少しばかり混乱してくるのは否めない。

 

記された戦闘の歴史に眉を潜めた。

 

―――その時。

「なんだ………?」

 

確かな地の小刻みな震動に、彼は辺りに注意を払った。

 

 

 51代目TOPイラスト。「こんなところでナニやってるんだ、あ
んた」とゆー感じ☆ ポップくんはハマるとハマるタイプだと思
うので、ある意味、研究者に向いてると思うのですよ〜。その
一方で非常に飽きっぽくもあるんだけどナ!(苦笑)両極端、
というよりは好きなことにしか興味が持てないんだろう、多分
………。
 次へ続きそうな感じで切れてますが、果たして原因はモン
スターなのか、魔界への扉の開放なのか、はたまた地上で
事件が起きたのか、3ヶ月経ってみるまで分からないっつー
実にスリリングな状況下。 ← 考えとけよ。
 ちなみに管理人は常にハッピーエンドを推奨しています♪
(てゆーか、これは「いつか完結する物語」なのか?汗)

 

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