― haru 春霞 gasumi ―
なまぬるい風が辺りを取り巻いている。さほど高地でもなく湿気ているわけでもない地域に出てきた珍しい霧のようなもの。両脇に立ち並ぶ木々はまとまっておらず、平坦でない道筋は歩くのに難儀した。道に迷わぬよう、はぐれぬよう、しっかりと母の手を握る。右の手でかたく結んだてのひらからはやわらかくあたたかな母の体温がにじみ出て、浮かれていたはずの自らのこころを少しだけさみしくさせた。左の手にした小さな荷物の中には当座の物しか入れてはいない。母親が自分の着物を仕立て直してくれた衣服が数枚と姉がこしらえてくれた草履と、あと、村で遊んでいる時に見つけた珍しい蛇の抜け殻とか透き通った石とか道端に落ちていた鈴なんかがあるばかり。 朝靄の晴れてきた前方の景色を目を細めて見つめた。首を上げて眺めた石段の先に古めかしい門構え。すぐ側に立つ、大きくて立派な檜の枝振りが目を引いた。もうこれでしばらく母の姿を見ることはないのだと万感の思いで手を繋いだ先の顔を見上げれば悲しみと喜びの入り混じった複雑な表情が己を捕らえた。頬をあたたかな手で包まれて、我知らず泣きそうになるのを堪えた。 「………頑張るのよ、日吉」 「うん」 齢、数えて僅かに八つ。親離れするにはいささか頼りない年月しか経ていない子供はそれでも強く頷いた。 農民には学も力もない。寺で学べるような環境もなければ武芸を磨けるような立場にもなかった。それでも刀一本、その手にあれば兵士として戦に参加し武功を上げられる。結果次第ではどうとでもなれる世の中、力ばかりが物をいう日常、先を見通せない愚か者ばかりの世界。 力で出世することは不可能だろうと端から諦めていた。村の仲間たちと比べても小さく背も低い自分のこと、体術や武術を習ったところで体力面で絶対に劣る。ならばどうすればいいのか―――幼いなりに必死に考えた。けれどそれ以上は話が進まず、ただ、せめて学問だけでも身に付けたいとぼんやり思うようになっていた。息子のその思いを知ってか知らずか、母から「寺に入れることになった」と聞かされた。よそと比べれば僅かなりとも裕福なこの家、寺になけなしの金を包んだかそれ以外の代償を支払ったか、あるいは単なる偶然か。だが、そんなことを当時の彼は考えもせず、これで身を立てることができるとひたすら喜んでいた。 母親と離れてすぐ、この寺で一番エライといわれている僧に引き合わされた。 「御仏の道は深く、つらい………お主に耐えることができるか?」 「はい!」 「ここにはお主と同じように学を身に付け、御仏と共に救世を目指す若者たちが多くいる。その者らと力を合わせてゆけるか?」 「はい、もちろんです!」 跪き、両手を床につけたそのままで顔だけを正面に向けて必死に訴える。僧正の真後ろには名前も知らぬ気高い御仏の像が幅を利かせていた。満足そうに頷いた話し手はおもむろに横の坊主―――といっても日吉より随分と年上な―――を、指し示した。 「見習いたちの面倒はこの者が見ることになっておる。わからぬことがあったら聞くがよいぞ。仁王、部屋へ案内してやれ」 「はい」 返事をした男がわずかに視線を日吉へとくれる。図体のでかい、貪欲な光を湛えた、到底御仏に仕える身とは思えぬような風体と強そうな体躯。なによりも自分を見たときの蔑んだような表情が気になった。しかしそれもこれも勝手な思い違いだろうと判断して、僧正に一礼を返すと日吉は仁王に付き従って席を立った。 さして広くもない寺の中を足早に案内される。 「ここが本殿、次の間が僧正さまの寝室、ついで普通の僧たちの寝所となる。見習いの部屋は一番端だ」 廊下の行き当たり、先輩たちのところの半分の広さもないような部屋には小さな荷物が堆く積まれていた。とりあえずそこに自分の荷物も置いておいて、更に廊下を渡って別の棟へと移る。仁王は日吉がついて来ているのかを確かめもせずにずんずんと歩調を速めていく。 「朝は日の出前に起床、廊下の雑巾がけ、仏間の整理整頓、食事の用意、それらは全て見習いが当番制でやることになっている。お前は明日からだ。その後に朝の修行、朝食、続いて本殿の庭の掃除、壊れた仏具の修理、山の修行場に行っている僧のための―――」 「あ、あのっ」 慌てて呼び止めると実に嫌そうな顔で振り返られた。射抜くような強い視線に内心で怯えながらもどうにか言葉をひねり出す。 「あの………その、がく、学問は、いつ教えてもらえるんでしょうか?」 「夕餉の前の一刻ほどだ」 「一刻!?」 あまりの短さに日吉は驚きの声を上げた。途端、激しく睨みつけられて首をすくめる。大声を上げてしまったことを謝るべきなのかどうか、迷っているうちにバン! と脳天を平手で叩かれた。そのままグイグイと上から押さえつけられ、汚らわしいものでも見るように目元を歪められる。 「なにか不満でもあるのか、新入り? もともと食事にも事欠き、文字になど触れることも叶わぬようなお前らが御仏のご加護のもとで僅かなりとも学ぶことができるのだ。その幸運に感謝して精一杯働け!」 「はっ………はい」 なんだかこの人は、俺のことを嫌ってるみたいだ―――。 初対面のときから漠然と抱いていた印象を強くした。でも確かに、農民出身である自分が学問に触れられる機会などそうそうないのでここは素直に感謝しておくが吉なのだろう。 やっとのことで手が離されて痛む頭部をおずおずと抑える。 更にその後幾つかの部屋を案内され、もとの本殿へと戻ってきた。寺の裏側には鬱蒼と生い茂る森もある、迂闊に出歩けば迷子になってしまうかもしれない。廊下の角を折れたところで小さな離れが目に入った。庭の間に柵が設けられ、隔離されているようだ。厠でもないようだし………あそこは案内されていなかったと思う。そう、眼前のあまり親切ではない人物に小声で問い掛けると案の定、きつい睨みが返ってきた。 「きさまがあの部屋に関わることはない。住む世界が違うのだからな」 説明になってない説明を聞きながら、じゃあ、あそこにはとってもエライ人が住んでいるのだろうかと、一先ず納得しておいた。 続いて修行の手伝いをしている同室の者たちに引き合わされた。大体は日吉と同年代のやはり農村出身だろう少年たちが主で、当然のごとく女子はひとりもいない。ただ、その内の何人かは女の子かと思うほど綺麗だったりかわいかったりした。 「おれは正吉」 「………白雪」 「弥助。よく来たなあ、新入り」 次々と少年たちが名乗りをあげる。そして最後に、 「おれ、風太。よろしくな」 体格の似通った五分刈り頭の子供が差し出した手をたどたどしく握り返す。着ている服も外見も人並み、周囲に与える当り障りない心象もどこか日吉と共通するものがあった。 (この子と、なかよくやっていければいいな………) そして一緒に学んでゆければいいと。 ―――その考えがひどくのん気で悠長なものだったと、翌朝、日吉は思い知らされたのだった。 朝靄の消え去らぬ薄暗い内に遠くから大きな足音が響いてくる。打ち鳴らされる鐘が神経に障る。 「起床―――! 起床!」 勢いよく開け放たれた障子の向こうに見上げるように大きな影。それが仁王だと理解するより先に、紙のように薄い布団から叩き出された。 「さあ、とっとと支度をしろ。時間は待ってくれんぞ!」 慌てて貸し与えられた見習い僧の上着を羽織り、ふらつく足取りで水場へと向かう。昨夜は新入りの日吉を歓迎してかなり遅くまで話し込んでいたため、誰も彼も行動が遅かった。それがまた監督係の気に障ったらしい。押し合いへし合いの洗い場で洗顔をすませた日吉は早速、背中を蹴り上げられた。 「いつまで顔を洗っている! お前は今日は食事当番だろう、さっさと炊事場へ向かえ」 「はっ………はい!」 同じ係が割り振られている風太の後ろに急いで付き従う。よくわからないが、とにかくあの人物には逆らわない方がよさそうだ。並んで走っている風太が不快そうに顔を歪めた。 「あの仁王ってやろー、いっつもちびで力のないヤツばっかいじめるんだ。おれ、あいつきらいだ」 「………おれも」 少なくとも、好きになれそうにはなかった。 炊事場はまるで戦場のような忙しさだった。米を炊き、畑から野菜を取ってきて切り刻み、吸い物の具にしたりつまみ菜にしたりする。朝から米が食べられるのかと喜んだがそれは一部の上位僧のための食事であって、下っ端連中は粟を食べるということだった。肉や魚を一切断った精進料理は成長期の子供たちには物足りない。 用意ができてすぐに食事ができたかというとそうでもなく、仏間に行って掃除をしたり、ありがたい経典を読み聞かせてもらったり、農村の暮らしとは似て非なる様式が多々あったのだが、どれがどういう順番で行われたのかを意識するのも難しいぐらい目まぐるしかった。 しかも日吉は料理の最中にも「なんだこの野菜の切り方は、勿体ない!」だとか、仏間の掃除に行ったときも「拭き方がなっとらん! 汚れが残っているではないか!」と仁王にどやされまくった上に蹴られたり殴られたりしていたので、忙しさも他の子供らより数倍増したかに思われた。ここまでくればさすがの日吉も、あの人物は自分を目の敵にしているのだと認識しないわけにいかなかった。こちらとてあんなハゲ頭ダイキライなので構わないが、暴力をふるわれるのだけは勘弁してもらいたい。同情の眼差しで風太が慰める。 「お前、かんぜんに目ぇつけられちまったな………でもなぐられたりならまだいいさ。ここにはもっとひどいコトがあるんだぜ」 「もっとひどいことって、なんだよ?」 痛む傷を抑えながら恨めしげな目を向けると、誤魔化すように顔が背けられた。 「………そのうちわかる、と、おもう。でもだいじょうぶさ。こんな目にあうのもあのひとが帰ってくるまでだからな」 「あのひと?」 「そう、あのひとだ」 振り向いた風太の顔にはもう笑みが広がっていた。 朝から晩までこき使われて望む勉学に触れられる機会は本当に僅かなものだった。昼と夜の間、食事の支度を縫うようにして先輩の僧たちが手ほどきをしてくれる。僧正が担当するときはとても親切で、さすがこの寺の頂点に立つお方、慈悲深い、と感じ入ることもできるのだが彼は修行が忙しく滅多なことでは現れない。代わりに教えてくれる連中はピンからキリまで、かわいらしい子供ばかりに教える者や、いじめがいのある子供を殴りつけながら教える者など様々だった。教えられている内容が真実正しいものなのかとそれすら疑問を抱いてしまう状況だ。 教材は数人で回し読み、筆を持てる機会は週に何度もない。奥には山のように本を詰め込んだ書庫があって、それさえ閲覧させてくれればもっと知識を増やせるだろうに、と残念に思う。文字の読み書きがたどたどしいながらも出来るようになってくれば当然、そういう欲求がわいてくる。新入りにしては日吉の覚えは早く、またそのことが周囲の僧たちのやっかみをかっているようでもあった。 寺で過ごす内に子供たちにも派閥のようなものが存在するとわかってきた。先輩たちの部屋の前を掃除しているときに近くの廊下からゾロゾロと同年代の子供たちが出てくるのを見かけた。ただ、自分たちと違って着ている僧衣も豪華だったし、なによりも日吉たちを見てクスクスと笑う態度が気に食わなかった。 「俺だってムカつくけどな、仕方ねぇよ」 庭掃除の手を休めて答えてくれたのは十歳前後の、日吉のいる子供部屋ではまとめ役の少年だった。 「あいつらみーんな金持ちの商人とか侍とか………そんな奴らの子供だよ。あるいは、とってもきれいな子供とか。金持ち連中の子供はともかく、きれいな奴らは先輩連中に呼ばれてあちらの仲間入りをするのさ」 いわれてみれば集団の中にチラホラと眼を引く容姿の少年がいた気がする。庭の隅で車座に座り、四、五人の面子で話し合う。 「なかまいりって、なんの?」 「それは………まあ、その―――なぁ?」 「なあ」 少年たちが顔を見合わせて言葉を濁す。日吉と同い年ぐらいの子供たちはそれだけでは察しがつかず、しきりと問い詰める。根を上げた少年たちは誤魔化すように呟いた。 「まあ、その………夜のお相手、とかなあ」 「よるのおあいて?」 「だからその、昼間だけじゃなくて夜も仕事をするっていうか………」 「じゃあそっちのがたいへんじゃん。なのにそれが取り立てることになるの?」 日吉にはよく理解できなかった。慈悲の精神だの救世の思想だのを説いておきながら金持ちの子供ばかりを贔屓するのだって納得いかないのだ。聞けば少年たちはここに来て数年になるという。なのに、先日やって来た武士の息子は既に少年たちより上の位を授かっている。なら自分たちが『修行』の名のもとに行っている掃除や炊事、洗濯はなんだというのか。自分たちは体のいい召使にすぎないのか。十にも満たぬ子供である日吉がここまで明確に考えられたわけではなかったが、もやもやしたすっきりしない感覚だけは常に抱くようになっていた。 夜の仕事の具体的内容は語らずに少年は近くにいた小奇麗な幼子をじっと見つめた。 「お前も、そのうち呼ばれるかもしれないな。………白雪」 白雪と呼ばれた九つばかりの子供は眉をくもらせてけぶるように長い睫を閉じた。 「お前ら、そんなところでなにさぼっている!?」 「まずい、見つかった! 逃げろ!」 先輩僧の声に追い立てられ散り散りに逃げ出した。同方向に逃げていた風太を捕まえて問い質す。 「なぁなぁ、おまえ、さっきの話わかったか?」 「だいたいわかったよ。俺、けっこうここに来てからながいもん」 「そっか………」 置いてきぼりにされたようで少しさびしかった。 「なんで白雪が呼ばれるかも、ってゆったんだ?」 「白雪がかわいいからだろ」 「かわいいけど九つだよ。俺とひとつしかちがわないよ。夜もはたらかされたりしたら、たおれちゃうよ」 「九つだけどかわいいからだろ」 答えてくれる気があるのかないのか、風太はそっぽを向いてまともに取り合ってくれようとしない。話題にしてはいけないことなのかと日吉は追及するのを諦めた。 裏手へ移動すると以前目にした離れがまたしても視界に映った。寺の造りが読めてきたいまでは尚更あの部屋への興味が募る。日の当たらない薄暗い部屋が日吉たち下っ端の部屋で、引き抜かれた子供たちや有力者の子供たちにはもっと居心地のいい部屋が当てられて、布団も質がいいものを使っている。更にその隣の使い勝手のいい部屋は年長者のもので、僧正さまや数人いるエライ坊様たちは奥の間の方にいる。 遠目に見える離れは日当たりもよく、垣間見える部屋の材質もよく、よほどえらい人が使っているのではないかと思われた。だが、未だ誰かがこの部屋にいるところを見た験しがない。無人のまま放られている座敷を見るたびに勿体無い気がしてしまうのだ。春先とはいえ冷え込むこともある。あたたかな布団にくるまって眠れる連中を羨ましく感じた。 「日吉、なにみてるんだ?」 「うん。あの部屋、だれがつかってるのかなあって」 日吉の指差した先を見て風太は顔を綻ばせた。 「俺、しってるぜ。あそこにすんでるひとがどんななのか」 「ほんとう?」 「ほんとうさ」 「どんなひとがすんでるの」 「ひとっていうよりも………ほとけさま、かな」 陶酔した瞳で語る風太の口調は、しごく真面目なものであった。 「………?」 ビクリ、と体が震える。いま聞こえたのは誰の声だったろう。もしやこんな時間に起きている奇特な人物がいて、闇夜でも眼の利く誰かが障子の前を通り過ぎる小柄な影を見受けたのだろうか。あるいは対の屋根の下で見張っていた男がすり抜けるものを見咎めたかもしれぬ。握り締めたてのひらが汗でねばついた。じっと動かず様子を窺うが、駆けつけてくる足音も誰何の声もしない。果たして気の所為だったかと歩を進めかけたとき、今度は間違いない誰かの泣き声に肝が冷えた。しかもそれがどこか聞き覚えのあるものに思えて疑念が深まってゆく。 ―――知り合い? 誰のだろう。 部屋から出てきたとき空いているのは自分の布団だけだったか。仮眠をとっていた宵の内に抜け出した影はなかったか。その場で呼ばれずとも、昼の内に抜け出してこいと命令された奴はいなかったか。 『まあ、その………夜のお相手、とかなあ』 これが? これがそうだというのだろうか? よくわからなかった。なにが行われているのか探り出そうとより一層、耳を障子に押し付ける。そうすれば室内の人間のかすかな息遣いさえも聞こえてくるように思えたのだ。結果としてそれは当たっていたといえよう。ただし余計な言葉まで彼の脳に届く結果となった。 「………めて………さいっ………!」 切羽詰ったその声はいつもより恐怖の色合いが濃く、もとよりあまり喋る性質でない知人のものとは思いもよらぬ。だがふるえる声音と怯えた気配に直感が働いて、誰か自分の知っている奴がこの部屋にいるのだと意識した瞬間、無謀にも障子を勢いよく開け放っていた。突如として開かれた障子に内部の人間は驚いただろうがそれ以上に日吉の方が混乱した。 ―――なんだこれはなんだこれはなんだこれは? 「………白雪?」 問い掛けた己の声がふるえている。 ―――助けなければ。 咄嗟に伸ばしかけた日吉の手が床に伏した友人に届くことはなく、代わりに強い衝撃が後頭部に加わり板の間に叩きつけられた。眼前に火花が散る。眩暈がする。頬にすりあわされたものが畳だと自覚する前に誰かに身体をつかまれ、次いで柱に投げつけられた。背中を強打してうめき声すら出ない。遠くに話し合う声だけが響いた。 「………なにやってるんだ、こんな所で」 なに? 死んでも構わないといわれた。 泣いてみたらちょっとは事情を飲み込んでくれるかもしれない、でも泣けない。干からびた涙腺は伝える水分を有していない。 「さあ―――起きるんだ」 ………その。 そのとき浮かんだ、初めて見る微笑と呼べるものが。 神仏の遣いを思わせるに充分な慈愛に満ち満ちたもので、すがりつきたいような、頼ってしまいたいような誘惑に動かないはずの手が伸びた。けれどそれが少年の手と触れ合わされることはなく、力なく途中で項垂れると地面に落ち込んだ。同時にそれまでの全ての努力を放棄して日吉の意識も遠のいてゆく。 よかった………本当によかったと。 誰にだかわからぬ感謝の念を口にしながら青ざめた唇の端を吊り上げて日吉は眠りについた。 |