「戦え! ボクらのコロクンガー!!」

54.trigger

 


 時を遡ること数時間、蜂須賀村が襲撃されたとの報せに五右衛門が基地を飛び出して間もなく。

 打ち明け話ともいえない程度の司令の語りを聞き終えた後、しばしその場は沈黙に包まれた。司令と五

右衛門がやたら親しげなことも、どうしてあんな性悪な忍びに教えを乞うたのかも不思議だったけれど全

ては郷里を奪われた過去に起因していると考えれば辻褄が合う。

 しかし信長と日吉と犬千代がそろって口にしたことといえば

 

「司令―――昔から全然カオが変わってない!」

「言うことはそれだけか!」

 

 ………だったりしたので何処まで本気に捉えていたのか定かではない。

 ともあれ彼らは即行で飛び出した。その際に色々と煩雑な手続きや腹の立つ出来事もあったのだが怒

るより先に駆け出す方が重要だった。信長なんかは強攻策を取ろうとしたけれど仲間に押し留められて同

じ暴走するなら現地に向かえとさり気なく司令に諭された。五右衛門は既に地下駐車場のバイクのひとつ

もかっぱらって逃走もとい暴走を始めていることだろう。車に乗り込む面々を見て小六は踵を返した。隊長

が呼び止める。

「おい、てめぇは行かねーのか?」

「―――ちょっと用意していきたい物があるんでな。なぁに、心配いらん。すぐに追いつく」

 

 イザとなったら政府御用達飛行機のひとつやふたつ、乗っ取ってやろうじゃないか。

 

 何を企んでいるかよく分からない司令官はそうのたもうた。

 先の会議で権限が大きく狭められてしまった以上、目立った動きは出来ない。かといって廃村が荒らさ

れるのを放っておけばそれはそれで叩かれる。同じ叩かれるならせめて悔いのない手を打っておきたい。

 背中を見送って信長が笑い、すぐに運転席に向き直った。

「よし、野郎ども! 行くぞ!」

「って、ちょっと待って下さい、まさか殿が運転するんですか―――っっ!!?」

「たりめーだろが。おら、とっとと乗れ!」

 嘘でしょーっ、せめて犬千代さんの運転にしてぇぇぇっ!!

 などと泣き叫ぶ日吉を助手席に投げ込んで青ざめた犬千代はやっぱり後部座席にぶち込んで、信長は

荒々しくハンドルを握った。「一度このスイッチを入れてみたかったんだよなぁ」と非常時らしからぬ嬉しげ

な表情でサイレンを鳴らす。

 その後けたたましい音を立てながら飛び出した一台の乗用車が、交通ルールを無視しまくって周囲に多

大な迷惑をかけたことは言うまでもない。

 せめて事故で死者が出なかったことだけが救いだろうか………。

 

 そして時間は<いま>に戻る。

 

 

 

「おい、大丈夫か?」

 心配そうな犬千代に肩を支えられて単独行動をとってしまった隊員は苦笑する。先ほど間一髪で敵の刃

を弾き飛ばしたのは見慣れた槍―――つまりコイツは紛れもない命の恩人と言うわけで。

「………ちっ、カッコ悪いったらありゃしねぇ」

 思わず呟きがもれる。左側の肩を今度は日吉が抱えた。

「しっかりしろよ、五右衛門。すぐに手当てするからっ」

「―――サンキュ」

 確か先日もこんな風に日吉がひとりで突っ走って結果、秀吉が洗脳されちまったんだよなと思い出すと

己が二の舞を演じてしまったことが居た堪れない。こうした出来事に日吉は敏感になっているだろうに古

傷に塩を塗りこむような真似をしてしまったのだ。しかも彼女は自分を責めるでもなくただ純粋に怪我の具

合なんか心配してくれるから、ひどく。

 ………つらい。

 そんなことはおくびにも出さずに彼は冷静に辺りを見渡した。

「でも、とりあえず俺の手当ては後でいい。それよりアイツ、止めないと」

「アイツ?」

「あそこで土掘り返してる‘ブツ’だよ。ナニ捜してんだか知んねぇが、やめさせねぇと………!」

 此処に到着したときから地面を掘り返しているBKはもはや土まみれだ。巨大な図体の半ば以上を土中

に沈めて、それだけ目的の物体に近づいていることを窺わせる。そんなとこ掘り返したって温泉も埋蔵金

も出ないんだぞ、と囃し立ててみたところでもとより敵の目的はそんなものではあるまい。

 

 とにかく、見つけられてはいけない‘何か’。

 このまま土に埋もれさせておくのが最良と思われる‘何か’だ。

 

 五右衛門はふと求める対象が見えないのに気付いて嫌な予感に駆られた。

「………コロクンガー、連れてきてないのか?」

 BKがいることがハッキリしているのだ、対抗策としてコロクンガーを連れてくるのが当然だろうに。所詮

くないや刀、銃で歯向かってもロボット相手では限界がある。

 最もな疑問に日吉が強く歯噛みした。

「―――無理だったんだ」

「あん?」

「司令の権限が………止められてて。出動させるのにひどく手間取ることンなってて。だから、待ちきれな

くて俺たちだけで飛び出してきたんだ」

 本当は、それすら‘上’の許可が必要だったんだろうけど。無視しちゃったからきっと皆そろって始末書モ

ンだね。

 少し悲しげに笑う日吉を五右衛門は呆気にとられて眺めていた。

 ―――どうやら事態は想像以上に馬鹿げていてあほらしい、かつ深刻でトンでもない状況になっていら

っしゃるようだ。

 防衛隊総司令官が出動許可を出せない? そんな馬鹿な!

「なんだ―――それ」

 呟きがもれる。この場にいる誰の責任でもないと分かっていても。

 何のための力だ、何のための備えだ、何のために―――。

 

 何のために、自分たちは戦う力を用意したのだ。

 

 敵の目的を阻むため、ひいては一般市民を守るため、過去の過ちを繰り返さないために作られた‘力’な

のに必要なときに必要な行動を取れずに手を拱いているしかないなんて。

 

「………意味、ねぇじゃんっ………」

 

 五右衛門の呻きは地下から響く駆動音にかき消された。

 

 

 

 久々に顔を見た元部下はムカつくほどにふてぶてしい面構えをしていた。いや、実際あいつはまだ自分

の部下であるはずだ。辞令がおりた訳でもこちらからクビを言い渡した訳でも向こうが退職願を出した訳

でもない。個々人の感情や一般論は脇へ置いといて未だ彼の身柄は自分の管理下にあると言えよう。

 

 だから、そいつが、こうして、己に刃を向けていいハズがない。

 

「―――野郎」

 知らず信長は呟いた。やや高い足場に陣取った秀吉はわざとらしく礼なんかしてみせる。

「これはこれは、防衛隊の隊長様が直々にいらっしゃるとは………光栄の至り、ってとこかな」

 ならばこちらも敬意を表して、と手にした刀を右手で正眼に構え。

「同等の部下には両手なし。なら隊長にはこの腕でお相手願おうか」

「けっ! 素直に利き腕使えばいいだろ。てめぇなんぞに俺がやれるか」

「できるよ、織田信長。いまの俺ならアンタを殺せる」

 タダで殺しちゃつまらない、だからこれも余興なんだと浮かべた笑みを消すこともない。信長の背後には

かつて共に暮らしていた妹もいるというのに遠慮も何もない。決して振り返る真似なんてしないけれど、出

来ればあのバカザルはこんな身内の表情から目を背けているようにとらしくもなく望む。同時に、絶対アイ

ツは兄の姿を食い入るように見つめているのだろうなと確信を抱きながら。

 しかめっ面をしたまま信長は刀を構えた。とにかく、元隊員はぶん殴るに限る。まかり間違って斬ったと

しても知るものか、謝罪は後からすればよい。倒すことがまずは全てだ。

 しかし相手はそんな思考を読んだかのように言葉を重ねた。

「―――だからアンタも俺を殺すつもりで来い。ただ倒すことだけが目的なら、後ろでへばってるソイツみ

たいな目に遭うぜ?」

 誰のことを示しているのか分かる。

 そうだろう………あの忍びは裏業界に通じている割りに何処か甘さが抜けないのだ。

 自覚、してないみたいだが。

「無用の心配だな。俺がテメェなんぞに遠慮すると思うのか!?」

 言い様、地を蹴って相手に斬りつけた。

 硬質の音が鳴り響き夕暮れの闇に微かな火花を散らす。連続して繰り出される斬戟が鮮やかな軌跡を

描く。切っ先が宙を切り裂く音が冷たく響き渡る。

「うらよっ!」

「おっと!」

 フェイントで突き出した足蹴りを危うく秀吉がかわす。利き手ではない右腕からの攻撃はやはり慣れぬの

か、彼からの攻撃は決め手に欠けていた。故意にせよ油断にせよ自ら能力を封じているならばこちらは

そのチャンスを利用させてもらうだけだ。

 確かつい先日もこうしてこいつと斬りあった。その時の秀吉は洗脳されているのも明らかな無表情でや

り難い事この上なく、いまはまだ表情はあるし声も出すから、無論それは下らない戯言を呟くだけだったと

しても鉄面皮とやりあうよりは余程マシだ。実働部隊の訓練で手合わせをした時の印象と重なる。

 

 いまはそれが………実戦に代わった。それだけだ。

 

 容赦ない一撃を加えれば珍しく秀吉が眉をひそめた。信長に遠慮会釈は必要ないと漸く思い知ったかど

うかは知らないが、数歩後ずさりして手近なコンクリートの欠片に飛び乗って賞賛の声を上げる。

「ふーん、やっぱアンタは遠慮の欠片もないんだな」

「当たり前だろーが。裏切りモンに情けが必要だってのか?」

 ―――いや、必要ないね。

 何故かそこで秀吉は気の置けない笑みを閃かせた。が、懐かしい想いを抱かせる表情は一瞬のことで

すぐに顔つきは乗っ取られた後の皮肉げなものに切り替わる。少しだけ背後の気配を伺うと更に数歩、間

を確保した。何か仕掛けてくるのかと警戒するこちらを他所に秀吉はあっさりと刀を鞘に納め、信長は怪

訝そうに眉をひそめた。

「何のつもりだ」

「別に。ただ、これは余興だっつったろ? 用が済めば留まる理由なんざないんだ」

 右腕を肩と同じ高さに掲げて笑みを深める。目に見えぬ何かを確かめるかのように幾度かてのひらを開

閉させて。

 瞬間、瞳を閉じて息を詰める。強く拳を握り締めた。

 

「―――来い! ブラック!!」

 

 ゴォ………ン!!

 

 呼び声と共に大地が揺れた。激しい振動に立つこともままならず膝をつく。土中に埋もれたままでいた肝

心要の一体―――ブラック・コロクンガーが頭上より土砂をばら撒きながら姿を現した。鈍く光る赤い瞳が

真っ直ぐにこちらを見下ろす。深く陥没した地面の只中に立ち、その手中には黒い輝きを放つ物体が抱え

込まれていると遠目にも知れた。素早く駆け寄った秀吉がBKの肩にヒラリと飛び乗る。

 振り返り、笑う。

「―――生憎と暇な身の上でもないんでね。あばよ!」

「てめぇ! 逃げるつもりかよ!!」

 降りかかる土砂に埋もれそうになりながら信長が歯噛みする。敵を足止めしようにもこの体格差では無

理というものだ。唯一BKとタメを張れるコロクンガーは出動を禁じられている。

(やっぱ忍び込んででもかっぱらって来るんだったぜ!)

 時間的余裕がなかった為に実行できなかった策を次こそは行ってやる、と信長が少々危険な決意を固

めた時だった。

 

『そうか。―――だがこっちには時間があるんでな』

 

「!?」

 はっとなり振り返る。随分と暗くなった闇夜を皓々と照らし出すライトとガタガタと蠢く駆動音。背後に幾

人かの部下を従えて、こんな時まできちっと衿の詰まった背広姿で―――動きにくくないのかと変わらぬ

ツッコミを入れたくなる衝動に駆られながら。

 とりあえず無視して飛び去られる事態にならなくて良かったな、用意した道具だって無駄にはならなかっ

たじゃないかと。

 万が一間に合わなかった場合はどれだけ虚しい風が辺りを吹き荒れたかと思うとちょっとズレたところで

安堵の息をもらさずにはいられない信長である。

 拳を振り上げた。

「遅ぇんだよ! 司令!!」

「すまん。少しばかり準備に手間取ってな」

 腕を組んだままの姿勢で総司令官・蜂須賀小六は気取らぬ返事をかえした。

 いままさに飛び立たんとしていたBKも揃って動きを止める。本当に意外そうな表情を垣間見せた秀吉が

舞い上がる土砂の向こう側で軽く敬礼をしてみせた。

「こりゃあスゲーや。大盤振る舞いじゃん。司令、お久しぶりですね」

「まぁな―――できればこんな形では会いたくなかったぞ」

「違いない。俺の裏切りはアンタの失策だ」

 簡単に告げてくれる。いま小六が世間的に苦境に立たされている一端の原因を担っているとは思えぬ

軽さで。傷を抑えて呻く五右衛門が刹那、苛立ちを滲ませたような気がした。

 ガタガタと司令の後ろで白く四角い機械が動くのは信長も見たことのないシロモノだ。防衛隊の制服に

身を包んだ一益がよく分からぬパネルを操作している。小六が高く腕を上げた。

「久しぶりに会ったんだ。少しはゆっくりしていってもバチは当たらんだろう」

「ふぅん………引き止める? どうやって」

 ゆったりと嗜めるかのような口調で秀吉が問い掛ける。注意深く視線を周囲に走らせて、これから‘何

か’が起きることを予感しながらも、それを確認してみようという余裕が感じられた。確かに現状では敵方

である秀吉の方が有利には違いあるまい―――たとえ、人数的には防衛隊が圧倒的多数を占めるにし

ても。

 小六は淡々と続けた。

「そうだな、こうさせてもらおうか」

 合図の手が振り下ろされる。途端。

 

 パシ―――………ッ!!

 

 辺りを覆った静電気のような痺れに皆が身をすくめた。一番高い処に位置する秀吉が険しい表情で振り

かぶる。ガタガタという激しい振動。それは、四方から鳴り響く。

 司令の後ろにひとつ、視界の隅に捉える左右にひとつずつ、そして遥か遠方にひとつの計4つ。それぞ

れ傍らに勝三郎や万千代ら操縦者を従えて、白い箱型の機械は薄い可視光線を互いに放ち、秀吉を中

心とした一角を切り取っている。更にそれぞれの交点で上へ伸びた直線は中空に浮かぶ円盤のような物

体に跳ね返り、蜂の巣状の柵を拵えて対象を内側に閉じ込めている。

 少年は舌打ちをした。

 

「―――結界か………!」

 

 苛立つBKが黒い腕を頭上に突き出した。即座に激しい電流が迸り内側に対象を閉じ込める。指先から

あがる黒煙にひそやかに秀吉が眉根を寄せ、BKはたどたどしく手先をすり合わせた。

 信長は自分たちの周囲を覆う目映い光に目を細めつつ<結界>という言葉に記憶を必死に手繰り寄せ

た。いつだったか、基地に来た時に『内側に閉じ込められる』という経験をしたことがある―――もしかし

て同じ装置を使っている? あの時は実験段階だったものがついに実用化されたのだろうか。細かな判

断はつかなくともそうであろうと察せられた。故に、「こんな便利なモン用意してたんならとっとと出せよ!」

と文句も言いたくなる。

 とはいえ権限が極端に狭められてしまったいまの司令だ、下手すれば敵を捕獲する為のこの装置さえ

更に立場をまずくしかねない諸刃の剣なのだろう。

 掲げた小六の手の中にはスイッチらしき小さな小箱が握られていた。珍しくきつい顔をして言い放つ。

「………こっちに来い」

 <結界>は本来、外敵からの侵入を拒む為に張られるものを示すが時にはこんなタイプも存在する。標

的を逃がさぬために檻の役割を果たすものが。

 司令の言葉に天を仰いでいた秀吉がゆっくりと視線を下ろした。未だBKの腕の中に黒光りする謎の物

体を抱え、自らはその肩に乗り上げたままの姿勢で。

 ひどく冷たい―――何の感情も篭もらぬ瞳だった。

 やがてやんわりと、思い出したようにゆうるりと、至極残念そうにはんなりと。

 

 彼は、笑んだ。

 

 腰の脇に下げていた両腕を上げて、刀の柄に手をかける。鍔なりの音が離れた位置にも関わらず鳴り

響く。抜き放つ間を計り用意された掌がじっくりと柄尻を握り締めて視線は一直線に司令へと向かう。

 さすがにこの<結界>は簡単には破れない。ならば一番早い方法は司令の手の装置を使うこと、渡し

てもらえないならば力付くでも奪い去ること、交渉も歓談も望めない立場ならば取るべき行動はたったひと

つだ。

「………帰らないワケにはいかないんでね、俺も」

 ポツリと呟く。少し首を傾げ、相手の同意を得るように僅かばかり肩をすくめ。

 断言した。

 

「この場でアンタを殺してでも、俺は帰るよ」

 

 ―――直後。

 

 抜き放たれる刀に反応して信長が飛び出し、傷を負った五右衛門が司令の盾として立ち上がり。

 上着の裾を翻して秀吉が一撃を放つより先に誰かの悲鳴が上がるより前に。

 

 

 

 一発の銃声が辺りを切り裂いた。

 

53←    →55


前回より更に短いのでUPするのにちょっと迷いつつ何だか切りがいいのでこの辺で。

果たしてラストは<誰>が<誰>を撃ったんでしょーかね?

被害者は明確でも加害者が問題だ。あっは♪(笑ってる場合かい)

中途で出てきた秀吉を捕獲する為の装置ですが密やかに前記シリーズで伏線が張られてたりします。

興味ある方は前記シリーズの第62話にカムバック。バリアーに関する記述ありです☆

 

前記シリーズと明らかに違うのは司令の権限が減らされたこと。失態の責任を追及されて

いわば執行猶予期限にある彼はドハデな行動なんぞ取れないわけです。おかげで武器の持ち出しは

限られるはコロクンガー出動させるのに手続きがいるは失敗すればネチネチいじめられるは………

司令、こっそりと胃に穴があいてそうです(それはない)。

 

ゆえに状況を打破する為には是非とも信長に破天荒な行動を取って頂かねばならんのですが、

どーもこのシリーズの信長って控えめなんだよな(苦笑)。原作殿ならどうこう考えるより先に

コロクンガー勝手に出動させてそうなもんなんだが………やはりストーリー展開考えると

ある程度理解の範疇に収まってもらわにゃならんので、その辺りの加減が難しいですね。

 

つーわけで次回は狙撃手が発覚! いわずとしれたあの人です(笑)。

 

BACK   TOP

 


女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理